平面傾斜する鉛直部材の直交耐力・F値計算における軸力の扱いを教えてください [文書番号 : DOCR00897]

概要
直交方向へ考慮する平面傾斜した鉛直部材の耐力・F値は、考慮する加力方向の軸力を使用して計算します。
回答
以前と計算方法が異なります。以前の計算方法を合わせて記載いたします。

DOC-RC/SRC Ver10.0.70.20 DB7.0.1.20 (公開:2022年11月)以前
 以下の軸力を使用して計算していました。
 X加力時に考慮するY主軸の耐力・F値の場合:Y加力時の軸力
 Y加力時に考慮するX主軸の耐力・F値の場合:X加力時の軸力

DOC-RC/SRC Ver10.0.70.21 DB7.0.1.21 (公開:2023年3月)以降
 以下の軸力を使用して計算します。
 X加力時に考慮するY主軸の耐力・F値の場合:X加力時の軸力
 Y加力時に考慮するX主軸の耐力・F値の場合:Y加力時の軸力

耐力の計算方法については、下記をご確認ください。
 DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル『項目:3.4.8 平面的に傾斜した部材の計算』
 DOC-RC/SRCVer10(DB7.0.1.21以降)に添付されている正誤表

直交方向への考慮の仕方、出力項目・直接入力方法については、
関連文書の[文書番号 : DOCR00873]のQ&Aも合わせてご参照ください。
詳細
計算の変更に伴い、出力を以下のように変更しております。

・部材耐力の詳細出力
各部材耐力の計算結果の詳細をCSVで参照できます。

【操作】
[耐震診断]→[CSV形式ファイルの出力]→[終局強度の個別出力]より
確認する検討方向、柱・壁又は増設ブレースにチェックを入れ、部材の配置基端となる軸を指定し[OK]を押します。CSV形式出力で部材毎の詳細結果を確認できます。

DOC-RC/SRC Ver10.0.70.20 DB7.0.1.20 (公開:2022年11月)以前は、
検討方向へ考慮する耐力と直交方向へ考慮する耐力は、部材軸方向において同じ値であったため、直交方向へ考慮する耐力の内訳をCSVに出力しておりませんでした。

例えば、
Xフレームの部材の場合、X方向加力時の耐力と部材軸方向の耐力に乗じる角度補正係数cosθ^2、
および直交方向への角度補正係数sinθ^2を出力していました。
左図:変更前の出力イメージ(Xフレーム)

DOC-RC/SRC Ver10.0.70.21 DB7.0.1.21 (公開:2023年3月)以降より
検討方向へ考慮する耐力と直交方向へ考慮する耐力は、異なる値であるため、直交方向へ考慮する耐力の内訳をCSVに出力しております。

例えば、
Xフレームの部材の場合、最初にX方向加力時の耐力と角度補正係数cosθ^2を出力します。
その次に、Y方向加力時の耐力と直交方向への角度補正係数sinθ^2を出力します。
左図:変更後の出力イメージ(Xフレーム)

【注意】
 ただし、直交方向へ考慮する耐力の内訳は以下の場合には出力されません。

・傾斜角度が15°以下の場合。
 ただし、偏心率・剛重比の計算方法が割線剛性の場合には出力されます。

・耐震診断計算条件の「傾斜部材の取り扱い」で「考慮しない」を指定している場合。
 操作:[耐震診断]→[計算条件]→[耐震診断計算条件]→〔共通(モデル化・終局強度)〕タブ より
 「傾斜部材の取り扱い:考慮する、考慮しない(省略値)」を指定できます。
 ただし、2017年版RC診断基準を使用する場合はこの指定によらず出力されます。


・グラフィック出力
項目:10.4 破壊モード図
 図題に(直交)と記載し直交方向に考慮した破壊タイプ・F値、せん断耐力(Qu)を確認できます。

DOC-RC/SRC Ver10.0.70.20 DB7.0.1.20 (公開:2022年11月)以前
 破壊モード図の図題が「X加力時(直交)」の図にはY加力時に考慮するX主軸の結果、
 「Y加力時(直交)」の図にはX加力時に考慮するY主軸の結果を表示していました。

DOC-RC/SRC Ver10.0.70.21 DB7.0.1.21 (公開:2023年3月)以降より
 破壊モード図の図題が「X加力時(直交)」の図にはX加力時に考慮するY主軸の結果、
 「Y加力時(直交)」の図にはY加力時に考慮するX主軸の結果を表示しています。

参考
DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル
2022年 3月 第1版発行
項目:3.4.8 平面的に傾斜した部材の計算

2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 適用の手引き
平成29年7月1日2017年改訂版発行
項目:付I-3 本基準適用に当たっての留意事項 4.7架構の平面的な傾斜による角度補正
関連文書
DOCR00852 2017年版基準の割線剛性のねじり剛性計算時について、平面傾斜する鉛直部材の傾きに対しての法線方向の距離を考慮して計算していますか。
DOCR00857 プログラムのマニュアルの参照方法を教えてください。
DOCR00873 平面的に傾斜しているフレームや部材の剛性・耐力を直交方向にも考慮できますか。
DOCR00898 直交方向へ考慮する平面傾斜した柱のF値の直接入力の変更点を教えてください。



文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2023-03-13
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.10.x],
文書番号: DOCR00897
分類: 計算方法


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