どんなパソコンを買えば良いですか? [文書番号 : DRA00721]

概要
DRA-CADを使用するパソコンの選定にあたっての情報です。
解説
  • CPUが速い方が良い
  • DRA-CADの全体的な動作速度は、主にCPUに依存します。
    CPUが高速になることで、レンダリングの時間や、全体的なソフトの実行速度が変わります。
    CADは浮動小数点の計算が多いため、クロックスピードは速い方が良いですが、最上位スペックとその1個下のものでは、あまり体感できる速度差は生まれませんので、最上位スペックより1~2個下のものでも充分な場合があります。

    Intel製のCPUであれば、CelelonよりCorei9、 i7、i5、i3系のCPUの方が計算も速くなり、できればCore i5以上とするのがおすすめです。
    AMD製のCPUであれば、Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3と種類がありますが、できればRyzen 7以上とするのがおすすめです。

  • マルチコアのメリット
  • マルチコアのCPUでも問題なく動作します。
    DRA-CAD9シリーズ以降はマルチコアに対応した処理を、起動時やレンダリングで行っており、マルチコアのCPUであれば速度が向上します。また、DRA-CADと他のプログラムを同時に使用される場合もマルチコアのCPUの方が快適にご利用いただけます。

  • グラフィックカードの選択
  • DRA-CADでは動作環境に「OpenGLならびにDirectXの機能をサポートできるビデオカードとドライバー」をお願いしていますが、最近購入可能のパソコンであれば問題ないとお考えください。
    グラフィックカードは、グラフィック用メモリがパソコンのメインメモリと共有になっていない方がより高速に描画されます。
    DRA-CAD11シリーズから採用されたDirectX描画モードを選択すると、グラフィックボードに依存して2次元図面や3次元ワイヤフレームの表示を行うことができます。DirectXに対応したグラフィックカードの性能に応じて高速に表示されます。
    3次元編集時の隠面除去表示方法で「OpenGL」を選択すると、グラフィックボードに依存して隠面除去表示が行われます。OpneGLに対応したグラフィックカードの性能に応じて高速に表示されます。
    レンダリングの時間はグラフィックカードに依存しません。CPUのクロック周波数とコア数に依存します。レンダリングを速くするにはよりコア数が多くクロック周波数が速いCPUと十分なメモリが必要です。
    導入されるパソコンがデスクトップの場合は、グラフィックカードの取替えや増設が可能です。しかし、ノートパソコンはグラフィックカードを取り替えたり増設することが出来ないものが多いです。ノートパソコンを選定する際は、予算内でより高機能なグラフィックカードを搭載している機種を選ぶ方が良いです。

  • マルチタッチについて
  • DRA-CAD11シリーズから、マルチタッチ操作に対応した機能が搭載されています。
    タブレットPCやマルチタッチモニタに対応したパソコンでは、表示した図面を指先で触れるだけで、パンニングや拡大縮小、回転、赤ペン、クイックメジャーが行えます。二本指でダブルタップすると、回転を0度に戻し全図形表示します。
    図面を見ながら打合せする場合などにご活用いただけます。
    マウスの左クリックやダイアログの操作も指で行うことができますが、指先で正確な位置を指示することは難しいです。作図作業はマウスで行うことをお勧めします。

  • 推奨するメモリサイズについて
  • メモリが不足すると頻繁にスワップが発生し、操作性が著しく低下します。
    大容量の図面を作成されている場合は推奨されている容量以上必要となります。
    • お使いのPCのOSが32ビットの場合
    • OSに制限があり、上限が4GBとなります。推奨するメモリサイズは4GBです。
    • お使いのPCのOSが64ビットの場合
    • OSの種類によって制限があり、例えばWindows11 Proの上限は2TBです。
      推奨するメモリサイズは16GBですが、予算の可能な限り大容量なメモリサイズとしてください。
    参考:
    Windows OSでサポートされている最大物理メモリサイズは?(外部リンク)

  • インストールするストレージはSSDを選択する
  • OSおよびアプリケーション(DRA-CAD)をインストールするストレージにはSSDを選ぶことをお勧めします。SSDはHDDに比べて読み書きが速く、起動などが高速になります。
    (SSDはHDDに比べて高価なため、SSDにOSおよびアプリケーション、HDDにデータ保存と使い分けるのがおすすめです。)

  • ARM版WindowsではDRA-CADは利用できない
  • Surface Pro Xなどに採用されているARM版Windowsでは、DRA-CADは動作いたしません。
補足
既にご利用中のパソコンで、DRA-CADで下記の設定を行うことで、より快適にご利用いただける場合があります。
  • ソフト側の設定
  • DRA-CADの設定で描画速度が向上する場合があります。

    • 作業に不要なレイヤを非表示する。

    • 環境設定-[表示]タブの下記のチェックをはずす。

    • [ビューの退避BMP作成]のチェック
      [線をORで描画]のチェック
      [塗りつぶしをORで描画]のチェック
      [画像をきれいに表示]のチェック
      [円弧を線分で表示]のチェック

    • ウィルス対策ソフトを作業中は終了させる。


  • レンダリングを速くするには・・・
  • [レンダリングの設定]コマンドの[裏ポリゴンを表示]のチェックを外すと、裏を向けているポリゴンはレンダリングしません。データの作成時に気を付けていただければ、レンダリング時間の短縮になります。
    また、光源やその他のデータがたくさん配置してあると、その分計算時間がかかってしまうので、影響がないと思われる光源や、レンダリング時のカメラ位置から見えないデータは非表示にする、または削除することで時間短縮に繋がります。
関連文書
DRA01135 Surface Pro Xで利用できますか?



文書情報

製品カテゴリ: DRA-CAD 最終更新日: 2024-04-01
バージョン: DRA-CAD[All],
文書番号: DRA00721
分類: 導入と認証


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