測定面高さを変えて日影計算できますか? [文書番号 : DRA00527]

概要
DRA-CADの日影計算機能で、測定面高さを変えて計算する方法を説明しています。
質問
敷地のそばに用途地域境界線があり、日影計算する時の測定面高さが違います。
片方は1.5mでもう片方は4mの測定面高さです。一度にまとめて日影計算することはできますか?
操作
DRA-CADは日影計算専用ソフトではありませんので、用途地域種別の設定項目がありません。
ですが3次元編集機能を使ってポリゴンを描いて測定面の高さまで移動しておき、日影計算の「測定面」をそのポリゴンに設定して日影線を描かせることができます。
  1. あらかじめ、建物を3次元編集コマンド等で作成しておきます。また、真北の向きがY軸プラス方向になるように、あらかじめ敷地・建物データを回転しておきます。
    (DRA-CAD6では真北方向はコマンドダイアログから設定できるようになっています。)

  2. 使われていないレイヤ番号で、平面に3D矩形コマンドか3Dポリラインコマンドを使って影が落ちると思われる部分に大きくポリゴンを表向きで作成します。

  3. 「3D移動」コマンドで、測定面高さまでZ方向にポリゴンを移動します。

  4. 「時刻日影計算」または「等時間日影計算」コマンドを実行し、【測定面】の設定を 「指定レイヤの面」にして、ポリゴンを書き込んだレイヤ番号を指定します。

  5. OKボタンを押して計算を実行します。

以上の操作で、複数の測定面に日影図を計算できます。
注意

敷地と隣地との1m以上の高低差についての緩和措置(建築基準法施行令135条の4の2)等、法規に関しての考慮は一切しませんので、入力の際ご自分で確認して測定面高さを設定して下さい。

「測定面」を「指定レイヤの面」に設定すると、指定されたレイヤにあるすべてのポリゴン(面)に日影計算結果を描こうとします。 同じレイヤに余分なデータ(建物データの一部等)が描かれていたりすると、計算終了まで時間がかかる場合がありますので、計算前にレイヤ状態を確認されることをお勧めします。

また、測定面になるポリゴンの受影面が裏向きになっていると日影図が作成されません。

参考
平面においたポリゴンを「立て起こし」コマンドで立て起こすことで、壁面日影を作成することができます。
また、敷地が傾斜していたり、傾斜した道路・隣地と接している場合、傾斜した面を作成すれば傾斜面に対して実日影(実際の地面に落ちる影)を計算することもできます。



文書情報

製品カテゴリ: DRA-CAD 最終更新日: 2005-08-09
バージョン: DRA-CAD4,DRA-CAD5,DRA-CAD6,
文書番号: DRA00527 バージョンの制限: DRA-CAD4以降
分類:


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