一般診断法の必要耐力は、総2階を想定して必要耐力を求めているため、2階床面積が1階床面積に比べて小さい建物の場合に、2階の必要耐力が精算法に比べて小さくなる傾向があります。
通常、2階の保有する耐力は余裕のあることが多いので大きな問題はないと考えられますが、2階床面積が1階に比べて相当小さく、かつ2階の保有する耐力が必要耐力ぎりぎりであるような場合には、精算法により必要耐力を求めることが望ましいと言えます。
(一般財団法人 日本建築防災協会作成「「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」の質問・回答集」Q3.26より引用)