BUS-3Ver3以降、及びBUS-5での「平成19年改正後法規」による層間変形角の計算法 [文書番号 : BUS00626] 概要
BUS-3Ver3以降、及びBUS-5での「平成19年改正後法規」による層間変形角の計算法 質問 BUS-3Ver3以降、及びBUS-5での「平成19年改正後法規」による層間変形角の計算はどのように行なっていますか? 回答
BUS-5Ver.1においての計算方法 「令82条の2」の層間変形角の求め方、および、平19国交告594号第3一においての 階高(床上-床上間の距離)に、より近い値となるようにBUS-5Ver.1より「階の高さ」 の計算方法を変更しました。 ■「A-3. 応力計算結果のまとめ」「A3.2 水平力分担」「* 層間変形角のまとめ」・当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置間の水平変位(=層間変位)鉛直部材の上下の構造節点の地震力の加力方向の水平変位の差を用います。 ・階の高さ データベース番号:6.0.0.0~(データベース番号は、[ヘルプ][バージョン情報]で確認できます) 「層間変形角を計算する鉛直部材の当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置までの鉛直距離」 として、床版上面位置は、意匠階高とZ座標移動量と躯体上端レベル(標準レベルデータGSLレコード)と 逆ばりがある場合方向ごとに左右逆ばり上端までの距離の大きい方の値、で計算します。 ■「A3.6 剛性率」・当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置間の水平変位(=層間変位)鉛直部材の上下の構造節点の地震力の加力方向の水平変位の差を用います。 ・階の高さ データベース番号:6.0.0.0~6.0.0.2 「層間変形角を計算する当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置までの鉛直距離」で 計算します。床版上面位置は構造階高と「標準梁せい」の半分で計算します。 「標準梁せい」は自動計算されているか、直接入力されている必要があります。 データベース番号:6.0.0.3~ 「層間変形角を計算する当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置までの鉛直距離」 として、床版上面位置は意匠階高と躯体上端レベル(標準レベルデータGSLレコード)で計算します。 補足
「6.6 剛性率」(A-3.6 剛性率)の層間変形角計算用の階高については、 「2007年版建築物の構造関係技術解説書」P297上から七行目に 剛性率用の層間変形角は「令82条の2」によるとの記載があります。 「令82条の2」の層間変形角の求め方は、P295の 層間変形角の求め方ですから 床上-床上間の距離を階高として剛性率を計算すると解釈できます。 今後、プログラム性能評価等を通じて確認していくことには変わりはありませんが、 現時点では「2007年版建築物の構造関係技術解説書」が 設計実務、確認審査において最有力な拠り所ですので、 BUS-5Ver.1 においては、剛性率計算用の階高は、「* 層間変形角のまとめ」と 同じ方法で計算した階高を用いる様にいたしました。 下記のホームページの「構造関係基準に関する質疑 」のNo.77などもご参照ください。 改正建築基準法に係る実務上の課題等の検討結果について(ICBA) 補足
BUS-3Ver.3 においての計算方法 [データ入力][共通条件データ][使用基準]で「平19年改後法規」を選択した場合、 下記のように計算しています。 ■「6. 応力計算結果のまとめ」「6.2 水平力分担」「* 層間変形角のまとめ」内外装材等の等の追従性の検討ですので平19国交告594号第3一にしたがって、下記の様に計算しています。 ・当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置間の水平変位(=層間変位) 鉛直部材の上下の構造節点の地震力の加力方向の水平変位の差を用います。 ・階の高さ 「層間変形角を計算する鉛直部材の当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置までの鉛直距離」で 計算します。床版上面位置は構造節点のZ座標と「標準梁せい」の半分で計算します。 「標準梁せい」は自動計算されているか、直接入力されている必要があります。 [データ入力][共通条件データ][データ変換制御](SW1レコード)の「構造階高の計算方法」の指定と [データ入力][共通条件データ][標準はりせい](BLGレコード)の入力をご確認ください。 ■「6.6 剛性率」BUS-3Ver.2までと同じ、構造階高で計算します。関連文書 BUS00329 データ変換制御(SW1)の構造階高の計算方法について文書情報
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