2017年版診断基準の2次診断で用いるSD指標の主な改訂内容を教えてください。 [文書番号 : DOCR00889]

概要
主な改訂内容を回答します。
回答
2次診断でSD指標の用いる主な改訂内容は下記となります。
項目の詳細を関連文書に記載しています。合わせてご参照ください。

・SD指標では下記の項目が変更されています。

 d. 「EXP.ジョイント」
 f. 「剛床仮定の成立」
 i. 「層高の均等性」
 j. 「ピロティの有無」
 k.「下階への柱の連続性」
 l. 「偏心率」
 n.「剛性バランス」

【注意】
・2001年版で作成したデータを2017年版の診断基準で計算する場合は
 d,f,i,kのグレード値の修正が必要です。
・偏心率、剛性バランスの部材剛性は割線剛性を使用しています。
   関連文書:DOCR00870、DOCR00452
・弾性剛性を用いる場合は2001年診断基準の精算法と同様に計算します。
・第1次診断の変更点については、下記をご参照ください。
 参考文献:2017年版RC造診断基準【解説】解表 3.3.1-1 SD指標算出の比較(第1次診断法)


下表をご参照ください。
計算法の略称 2017年版 2001年版
A法 B法 C法 (診断基準) (診断基準) (精算法)
(B’2) D法1 E法 F法
概  要 割線剛性 割線剛性 割線剛性 旧SD改訂 旧SD Fes
新SDよる FESによる 改良型
水平方向 a 整形性
b 辺長比
c くびれ
d EXP.J 〇(方向毎)
e 吹 抜
f 剛床仮定の成立 〇(方向毎) 3 - -
高さ方向 h 地下室の有無
i 層高均等性 - -
j ピロティの有無 5 4
k 下階への柱の 〇(各階毎) 7 - -
連続性6
剛性 l 偏心率 適用
剛性 割線剛性 割線剛性8 割線剛性 断面積 断面積 弾性剛性
SD Fe式 改良式 SD SD Fe式
n 剛重比 適用
剛性 割線剛性 割線剛性8 割線剛性 断面積 断面積 弾性剛性
SD Fs式 改良式 SD SD Fs式
例外事項の検討9 必要 不要 不要 必要 必要 不要
注) a~k は、最も不利な階で定めて、建物で1つの値。ただし、d,f は方向毎、k は各階毎に指定します。

※1 D法は、(一般社団法人)東京都建築士事務所協会の推奨されている算出方法。
  後述の【参考文献】参照ください。

※2 2017 年版のB法で、弾性剛性で算出する方法。  関連文書:DOCR00872

※3 床面の地震力伝達性能を考慮した診断を行えば非評価とすることができる。 関連文書:DOCR00874

※4 下階壁抜け柱の検討を適切に行っておれば、非評価とすることができる。
※5 B法で弾性剛性を用いた場合のみに適用する。

※6 下階への柱の不連続が (10%未満:G=1.0 、50%未満:G=0.9、50%以上:G=0.8 )、レンジ調整係数=0.5 。
下階への柱の連続性は、当該階に柱があって、下階に柱が無い場合の本数の比率によって決まるグレードです。DOC-RC/SRCでは柱の有無を自動で確認しグレードを求めます。10%未満は「1.0」、10~50%未満は「0.9」、50%以上は「0.8」とします。下階に柱があり当該階に柱が無い場合は対象外となります。グレードの直接入力もできます。

※7 柱の不連続が耐震性に及ぼす影響を適切に考慮して診断すれば、非評価とすることができる。
『非評価』については、事務所協会の推奨するD法での下階への柱の連続性については、後述の参考文献中に
「柱が不連続となる部分については柱軸力の伝達の検討を別途行っているので、これらの検討により問題が無いことが確認された場合には、減点の必要は無いと考えられる。」と記載されています。グレードの減点はなく「1.0」と読み取っています。上記を考慮する場合は診断者判断により直接入力をご検討ください。

※8 弾性剛性とすることができる。 関連文書:DOCR00872

※9 偏心率が 0.15 を超えた場合の検討  関連文書:DOCR00458


【出力】
グラフィック出力
項目:10.5 形状指標


操作
グレード値の指定方法
[耐震診断]→[形状指標]→[形状指標算出、偏心率、剛重比]→〔基本グレード〕タブ より、グレードを指定できます。※[形状指標算出、偏心率、剛重比]内に任意のSD値等の直接入力用のタブを設けています。
参考
2001年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
平成17年2月25日2001年改訂版発行6刷発行
【本文】項目:3.3 形状指標 SD (表6 項目の分類及びG,R一覧表、備考)
【解説】項目:3.3 形状指標 SD (表6 項目の分類及びG,R一覧表、備考)

2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 適用の手引き
平成29年7月1日2017年改訂版発行
項目:5.形状係数の算出方法

2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
平成29年7月1日2017年改訂版発行
【本文】項目:3.3 形状指標 SD
      (表6 形状指標に関わる項目の分類およびG、Rの一覧)
【解説】項目:3.3 形状指標 SD
      (解表 3.3.1-1 SD指標算出の比較(第1次診断法)
      (解表 3.3.1-2 SD指標算出の比較(第2次、第3次診断法)

2017年改訂版 実務者のための耐震診断マニュアル
平成29年11月 一般財団法人 建築士事務所協会
項目:2.7.5形状指標の算定
   (1)2017年版によるSD指標の改訂について
   (2)推奨するSD算定方法 (表2.7-1 形状指標(SD)の計算法(2次診断))
   (3)各計算法の適用
関連文書
DOCR00452 『偏心率の求め方』の指定の違いで偏心率が異なります。異なる要因を教えてください。
DOCR00458 「 11.1 2次診断正加力時診断表」に「注:○○階の偏心率が大きすぎるので別途検討が必要!」と出力されます。どのような意味ですか?
DOCR00870 2017年版RC診断基準のA法、B法、C法を使い分ける規定などありますか。
DOCR00872 2017年基準でB法の計算で、弾性剛性で1/Fesを計算する方法を教えてください。
DOCR00874 床面の剛床仮定の成立について、プログラムで検討する事ができますか。



文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2021-01-07
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.9.x],
文書番号: DOCR00889
分類: 計算方法


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