鉄骨の継手データですがSCSS準拠の場合、使用ボルト径の指定は出来ますか? [文書番号 : NBUS00037]

概要
[プロジェクト]→[入力制御]→タブ:SRC/S設定値 の『ボルト径』で指定できます。仕様を回答します。
回答
下記のようにボルト径を判断しています。
[プロジェクト]→[入力制御]→タブ:SRC/S設定値 の『ボルト径』で判断しています。

H形鋼の形状と[入力制御]で指定したボルト径がSCSSデータと合致する場合
指定のボルト径を採用します。意図する『ボルト径』をご指定ください。


H形鋼の形状と[入力制御]で指定したボルト径がSCSSデータと合致しない場合
H形鋼の形状が合致するデータを検索し、ボルト径は小さい径を採用します。


H形鋼の形状自体がSCSSデータがに合致しない場合
保有耐力接合の計算は省略し保有耐力接合とします。また、W-M3032メッセージを出力します。

W-M3032---
メッセージ: H形鋼継手部に該当するSCSSデータが存在しない。
説明:材質・断面寸法に合致しないため、保有耐力接合の計算は省略し 保有耐力接合とします。
---


継手部に考慮するボルト径がモデル化意図と一致しない場合
下記の操作で継手部の直接入力をお願いいたします。

【操作】
1)[部材]→[はり]→[リスト]→[はり接合部]→タブ:はり継手部 より継手部の直接入力を行ってください。
2)1)で登録した継手部の名称をSはり登録時の接合部:継手部でご指定ください。


注意
・SCSS準拠の場合、使用ボルト径の指定は共通条件のみで指定できます。個別指定はできません。


詳細
構造計算書
 出力項目:7.6.3 S造はりの断面検定表 (6) はりの保有耐力接合


個別検討(詳細な計算結果)
 1)【NOUT】 [ホーム]→[出力項目]→[保有耐力接合図]を開きます。
 2)上段のタブ:保有耐力接合図 から[個別検討]を選択し、詳細を確認するはりを選択してください。
  該当部材の『保有耐力接合_個別検討_はり.csv』より詳細をご確認いただけます。
  ※操作方法の詳細についてはNBUS00025をご参照ください。


【補足】
断面検定表でNGとなる場合について

1)SCSS準拠とした場合でも部材長さが短いと、QyがFy/√3・Asで決定しNGとなることがあります。
 上記の『個別検討』の結果をご活用頂き詳細をご確認ください。


2)以下の継手呼称についてはSCSS準拠による計算を行った場合でも
 SCSSの継手表との曲げ耐力の結果は一致いたしますが保有耐力接合を満足いたしません。
 詳しくは「SCSS-H97 鉄骨構造標準接合部 H 形鋼編[SI 単位表示版]」をご確認下さい。

 【継手】
  4X-J1010・0609-16
  4X-J2010・0609-16
  5X-J1010・0609-16
  5X-J1510・0609-16
  5X-J2010・0609-16


関連文書
NBUS00025 部材耐力計算の詳細を確認できますか。



文書情報

製品カテゴリ: 構造モデラー+NBUS7/+基礎/+COST 最終更新日: 2024-01-25
バージョン: +NBUS7 Ver.2.x,+NBUS7 Ver.1.x,
文書番号: NBUS00037
分類: 操作・入力


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