E0B指標の計算対象となる外柱の条件を教えてください。 [文書番号 : DOCR00860]

概要
計算対象となる条件を回答します。
回答
【計算対象となる条件】
DOC-RC/SRCでは下記の条件に全て該当する柱脚部に対して引張破壊の可能性があるとし、E0B指標の計算を行います。

・入力モデルの最下層の各フレームの外柱。
・鉄骨材を含むSRC造柱が配置されている。
・下端レベル(LD)を『0.0cm』とした非埋め込み型のベースプレートが配置されている。
・地震時変動軸力(Ne)が引張応力となる。


【注意】
計算対象となる場合
・耐震壁の側柱も上記の条件に該当すれば計算対象となります。
・最外端の外柱がRC造(下屋のような低層部の柱)の場合は対象外とし、上部に連続している外柱を想定し次の中柱(SRC造)で『計算対象となる条件』に該当する柱を計算対象とします。計算対象となる中柱で上部に連続しない外柱となる場合はご注意ください。
・E0B計算時の柱脚のF値の下限値(F=1.27)を柱個材のF値が下回る場合(例えばF=1.0)もE0B指標のグルーピング計算では外柱柱脚部のF値により集計します。

計算対象外となる場合
・中柱は計算対象外となります。
・任意軸上の耐力壁の側柱は計算対象外となります。
・SRC造診断基準 87頁の解図に『外柱の柱脚部の引張破壊強度が柱頭部の引張降伏強度の1.3倍を超える場合、E0B指標の算定をしなくて良い。(理由は同基準 100頁)』の記載がありますが、DOC-RC/SRCでは対応していません。
・2017改訂版 実務者のための耐震診断耐マニュアル93頁では『地震力方向に対する建物せい(D)が建物の軒高(H)よりも大きい場合(D≧H)は…E0Bの計算を省略しても良い。』と記載されていますが、DOC-RC/SRCでは対応していません。


【計算対象外とする方法】
・例えば、ベースプレートの登録時に下端レベルLDを『0.1cm』とし微小な埋め込み深さを指定すると計算対象から除かれます。

【計算結果の確認方法】
グラフィック出力
「10.1.1 部材の終局強度と靭性能」の「(1)計算結果」
  部材毎のQB値およびFB値、Tju/Ttop、BTu/Ttop等を出力しています。
「10.2 2次診断グルーピングの結果」の「(8)外柱の柱脚部の引張破壊に基づくEoB」
  構面ごとのCB、FB指標等が出力されます。
「11.1 2次診断診断表」
  表最下段に「柱脚部検討」の欄を設けE0指標、E0B指標、IS値を出力しています。

終局強度の個別計算結果(CSV形式ファイル)
 [耐震診断]→[CSV形式ファイルの出力]→[終局強度の個別出力]より
 確認する検討方向、柱・壁にチェックを入れ、部材の配置軸を指定し[OK]を押します。
 出力最下段の[非埋込み柱脚部の検討]をご参照ください。

応力図の確認方法
 [ウインドウ]→[応力図]より応力図が表示できます。
 右クリックし、ショートカットメニューの中から「応力図の表示設定」により表示を切り替え、『地震時』をご参照ください。

参考
DOC-RC/SRC Ver9 概要編マニュアル
2019年9月 第2刷発行
3章-110頁 項目:3.4.16 グルーピングと保有性能基本指標の計算
 h)SRC造柱脚部の引張破壊を考慮した Eob指標

2009年改訂版既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
2009年12月1日2009年改訂版発行
8頁【本文】項目:(2)2次診断法による場合 上から4行目(『E0指標とE0b指標のうちいずれか小さい方の値…』)
10頁【本文】項目:(d)柱脚部の引張破壊を考慮したE0B指標( (11)式)
13頁【本文】項目:(4)建物(層)の終局限界
      (c)外柱の柱脚部引張破壊によって建物全体の転倒に対する安全性が損なわれる状態
       CB指標:3.2.2項(2)(d)
       FB指標:3.2.3項(2)(f)
       E0B指標:(11)式
18頁【本文】項目:3.2.2項(2)(d)外柱の柱脚部引張破壊を考慮したCB指標の算定(CB指標は付則 5.1による)
23頁【本文】項目:3.2.3項(2)(f)外柱の柱脚部引張破壊を考慮した靭性指標 FB ((46)式 )
63頁【本文】項目:5.柱脚部
     5.1 引張終局強度(非埋込型柱脚部の引張降伏強度、引張破断強度)
     5.2 曲げ終局強度(非埋込型柱脚部の曲げ終局強度 鉄骨の断面積を零として算定する。)
     5.3 せん断終局強度
87頁【解説】項目:解図 3.1-1 第2次診断及び第3次診断法のフローチャート
   (フロー下から3段目 ※※:E0B指標の算定をしなくてよい。)

100頁【解説】項目:(d)外柱の柱脚部引張破壊を考慮したE0B指標
    (E0B指標の算定をしなくてよい境界値と理由)

110頁【解説】項目:(c)外柱の柱脚部引張破壊によって建物全体の転倒に対する安全性が損なわれる状態
128~129頁【解説】項目:(g)外柱の柱脚部引張破壊を考慮したCB指標の算定
   (純ラーメン骨組みを例としたCBの計算方法)

148頁【解説】項目:(f)外柱の柱脚部引張破壊を考慮した靭性指標 FB

288~291頁【解説】項目:5.柱脚部
     288頁 5.1 引張終局強度(非埋込型柱脚部の引張降伏強度、引張破断強度)
     288~289頁 5.2 曲げ終局強度(非埋込型柱脚部の曲げ終局強度 鉄骨の断面積を零として算定する。)
     289~291頁 5.3 せん断終局強度

2009年改訂版既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・改修設計指針
適用の手引き
2009年12月1日2009年改訂版発行
43~44頁【計算例】 項目:(8)非埋込型柱脚部の引張破壊を考慮した保有性能基本指標E0Bの算定

2017改訂版 実務者のための耐震診断耐マニュアル
平成29年11月 一般財団法人 建築士事務所協会
93頁 項目: 3.6非埋込式柱脚の扱い

JSCA 研修会テキスト 実務者のための耐震診断・補強設計 2012年8月
一般財団法人 日本建築構造技術者協会
106頁 項目:3.2.6 柱脚部引張破壊の考慮(E0B)
110~112頁 項目:非埋込型柱脚の取り扱い

【その他】
称原良、南宏一:兵庫県南部地震におけるSRC造建築物の被害分析
日本建築学会構造系論文集。№537 pp135-140 2000.11




文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2020-06-12
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.9.x],
文書番号: DOCR00860
分類: 計算方法


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