S造露出柱脚の破断防止の確認について [文書番号 : BUS00877]

概要
S造露出柱脚の破断防止の確認の検討方法や結果出力について説明します。
解説
ベースプレートが配置された露出柱脚部の確認を下記項目内容で行います。

1)基礎コンクリートの破壊防止の確認
   ① コンクリート立ち上げ部の縁辺の圧壊防止の確認
   ② コンクリート立ち上げ部の圧壊防止の確認
   ③ アンカーブロック上面のコンクリートの圧壊防止
   ④ 基礎コンクリートの割裂防止(コンクリートのコーン状破壊)
   ⑤ アンカーボルトによる基礎コンクリート立ち上げ部のせん断破壊防止
   ⑥ 列アンカーボルトによる基礎コンクリート立ち上げ部のせん断破壊防止
2)露出柱脚のベースプレート破断防止の確認
   ① 端部破断の防止
   ② はしあき部破断の防止
   ③ ボルト穴周辺破断防止

参考文献「秋山宏:鉄骨講座’88 柱脚を考える、柱脚の耐震設計、建築技術No.488、1988.12」
各項目の計算式はDB6.3.0.0 リリースノート「1-2.露出柱脚の破断防止の確認」をご確認下さい。
DB6.3.0.0 リリースノートPDFマニュアルは、プルダウンメニュー[ヘルプ]→[ヘルプの目次]から「BUS-5 Series ヘルプ」
を起動し、BUS-5シリーズ リリースノート 「DB6.3.0.0リリースノート」ボタンをクリックしてください。


基礎コンクリートの破壊防止の確認検討時に使用される基礎コンクリート柱(基礎柱)の設定及び配置方法について説明します。
  [基本データ入力]→[柱]→[RC・SRC柱符号の入力]でRC柱のサイズを設定。
  (S柱符号名称と重複しない名称として下さい。なお、配筋は計算には使用されませんが、計算結果に出力されるので
   実際の配筋を入力して下さい。)
  [基本データ入力]→[柱]→[基礎柱符号の配置]で設定したRC柱符号を配置。
  ※[基礎柱符号の配置]より配置していない場合はベースプレートサイズ=RC柱サイズとして計算します。

詳細
◇確認検討仕様
  ・既製品ベースプレートの場合は、各メーカー毎に指定した基礎柱の仕様があるため、破壊防止の確認を行わない。
   (基礎柱の仕様の詳細につきましては販売元へお問合せください)
  ・計算ルート1-1以外の場合は、露出柱脚の性能を保証するためにはベースプレートを支えるコンクリートが
   破壊しないことが前提と考え計算は全て行う。
  ・ベースプレート形状と基礎コンクリート柱の組み合わせが同じものを1つのグループとする。
  ・基礎コンクリートの確認は、グループ内の最大軸力位置での確認を行う。
  ・ベースプレートの確認は、グループ内の最大せん断力位置での確認を行う。
  ・コンクリート立ち上げ部のせん断破壊の検討であるe1(⑤)・e2(⑥)の検討は、基礎ばりとレベルが揃わない場合や
   基礎ばりがない場合を考えた検討内容となっているため、アンカーボルトから45°の範囲が基礎ばりにすべて接する
   場合は、せん断破壊が起きない場合があるため設計者の判断が必要。




◇検討結果仕様
  ・計算ルートによって出力箇所が異なる。
    ルート1-2及びルート2の場合は、「A-4.5.5 S造露出柱脚の破断防止の確認」、
    ルート3の場合は、「U-5.14.3 S造露出柱脚の破断防止の確認」として出力。
  ・各グループの最大応力による結果の詳細出力(※1)を行う。
  ・軸力とせん断力による確認については各柱位置で出力(帳票出力※2)。







文書情報

製品カテゴリ: BUS-6/5 / 基礎構造 / COST 最終更新日: 2012-08-23
バージョン: BUS-5[ver1.x],
文書番号: BUS00877
分類: 計算方法


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