IFCインポートで部屋の形状を壁芯形状に変換する [文書番号 : SAVE00063]

概要
IFCファイルのインポートで部屋の形状を内法形状から壁芯形状に変換する方法を解説します。
(SAVE-建築 Ver.2.1.0.3以降、SAVE-PAL Ver.2.6.0.3以降)
解説
多くのBIMソフトでは、部屋の入力ツールで、壁に囲まれた領域をクリックすると、壁で閉じた領域を自動的に認識して部屋の形が作成されます。この方法で部屋を作成すると、部屋の形状は壁の内法の形で作られます。

PAL計算では、部屋をインポートすると、部屋の境界線上に壁を生成します。
部屋形状が壁の内法形状で表現されている場合は、そのままインポートすると、PAL計算では間仕切り部分や柱形が外壁となって現れてしまいます。



これを防ぐためには、IFC変換設定(アプリケーションメニュー([P]ボタン)-[変換]-[IFC変換設定])で
「部屋形状を内法から壁芯へ変換する」にチェックを入れます。


「部屋形状を内法から壁芯へ変換する」と、外壁、間仕切り部分が正しく認識されます。
ペリメーターゾーンも外周部分が正しく認識されます。
補足
SAVE-建築のIFCインポートは、
・ArchiCAD
・Revit Architecture
・GLOOBE
・TP-PLANNER
・VectorWorks
の5社のBIMソフトについて動作確認済です(2013年7月現在)。

このうち、海外製BIMソフトであるArchiCAD、Revit Architectureは部屋形状をそのままの形でIFCファイルに書き出しますが、日本製BIMソフトのGLOOBE、TP-PLANNERは日本の法規に即して部屋の形状を壁芯形状に変換してIFCファイルに書き出します。

日本製BIMソフトで作成されたIFCファイルをインポートする場合は、IFCファイルの中で壁芯形状の部屋が保持されていますので、IFC変換設定の「部屋形状を内法から壁芯へ変換する」にチェックを入れる必要はありません。
注意
BIMソフトによっては壁の軸情報がIFCファイルに書き出されない場合があります。
軸情報がない場合は正しく壁芯形状に変換に変換されないことがあります。

これらの補足事項や、IFC変換設定における詳しい情報は「PAL計算に連携するためのBIMモデリングガイド」を随時改訂し、公開していく予定です。
関連文書
SAVE00048 PAL計算に連携するためのBIMモデリングガイド(ArchiCAD編)
SAVE00049 PAL計算に連携するためのBIMモデリングガイド(GLOOBE2012編)
SAVE00050 PAL計算に連携するためのBIMモデリングガイド(TP-PLANNER12編)
SAVE00051 PAL計算に連携するためのBIMモデリングガイド(Revit Architecture2013編)
SAVE00065 PAL計算に連携するためのBIMモデリングガイド(Vectorworks Architect編)



文書情報

製品カテゴリ: SAVEシリーズ 最終更新日: 2018-07-18
バージョン: SAVE-建築 Ver.2,SAVE-PAL(PAL計算)[Ver.2.x],
文書番号: SAVE00063
分類:


kozoStation オンライン販売 ソフトウェアのご購入は、オンライン販売からご購入ができます。オンライン販売では、10%OFFでご購入ができます。