多雪地域に考慮する積雪荷重の低減係数α1~α4につて総重量・柱軸力計算に考慮する係数αを教えてください。 [文書番号 : DOCR00812]

概要
総重量、柱軸力計算に考慮する低減係数αについて回答します。
回答
多雪地域に考慮する積雪荷重の低減係数αについて耐震診断に関する基準・マニュアル等に記載を確認でませんでした。DOC-RC/SRCの計算仕様を後述します。G:固定荷重、P:積載荷重、S:積雪荷重とします。


『積雪荷重』


【仕様】
1)鉛直荷重時の長期軸力(NL)には「G+P+α2・S」を用いています。※1
2)地震荷重時の変動軸力(Ne)の地震力計算用のKには「α3・S」を用いています。
3)強度指標(C値)計算時の『総重量:その階より上階の建物全重量(ΣW)』に用いる
 各階の節点重量、層重量(Wi)には「G+P+α3・S」を用いています。※2

計算結果は下記の出力項目で確認できます。

【グラフィック出力項目】
9.4.2 柱軸力           ・・・ 1)、2)の指定を考慮します。
9.4.6 各層節点重量の内訳     ・・・ 3)の指定を考慮します。
9.5 層重量、床面積        ・・・ 3)の指定を考慮します。
10.1 保有性能基本指標(正加力時) ・・・ 1)、2)の指定を考慮します。
10.2 2次診断グルーピングの結果  ・・・ 3)の指定を考慮します。


【注意】
※1 『長期柱軸力に使用する積載荷重』として「ラーメン用」、「地震用(省略値)」のいずれかを指定できますが、積載荷重を「ラーメン用」とした場合も1)、2)、3)の低減係数を考慮します。

※2 『診断で無視した部材が負担する建築重量の考慮』で「考慮しない」を指定した場合
診断階が支える建物総重量(「 3):G+P+α3・S」)から[耐震診断に考慮しない柱・壁・ブレース]が指定された部材の各部材の負担軸力(「1):G+P+α2・S」)を差し引きます。このとき、「1):G+P+α2・S]のP:積載荷重には『長期柱軸力に使用する積載荷重』の指定を考慮します。


【操作】
『積雪荷重』
[構造計算共通条件]→[建物重量・荷重]→[積雪荷重] より指定できます。

『耐震診断計算条件』
メニュー[耐震診断]→[計算条件]→[耐震診断計算条件]→〔共通(モデル化・終局強度)〕タブ
・長期柱軸力に使用する積載荷重
・診断で無視した部材が負担する建築重量の考慮



文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2020-05-08
バージョン: DOC-RC/SRC[All],
文書番号: DOCR00812
分類: 計算方法


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