「ブレース有効断面積(Ae)」に入力すべき値はどのように計算すればよいでしょうか [文書番号 : BUS00770]

概要
「構造設計資料 1999」「2-2 引張筋かいの計算図表」をご参照ください。
質問
SBW(ブレース形状)レコードの「ブレース有効断面積(Ae)」に入力すべき値はどのように計算すればよいでしょうか。
回答
「構造設計資料 1999」 日本建築士事務所協会連合会 P61
「2-2 引張筋かいの計算図表」に考え方が記載されています。
この資料によると、「許容耐力」と「保有耐力」に使用する断面積は同じ値(A1、Ae)を用いることとなっています。
現状のBUSの引張用Aeの自動計算は、
許容耐力用は溝形鋼や山形鋼は突出長とボルト穴欠損を考慮して算出しています(詳細参照)。
保有耐力用は軸断面積(An)の0.75倍としています。
この自動計算の方法が不適切と思われる場合は、
[基本入力データ][ブレース][部材形状の入力](SBWレコード)の
「S」タブの「有効断面積」を直接入力して下さい。
直接入力された値を、許容耐力用、保有耐力用の引張用Aeとして、計算いたします。

※データベース6.0.0.9より「S断面性能」タブでも「有効断面積」の入力が可能となります。
詳細
■BUS5V1の許容耐力用引張有効断面積(Ae)計算用の自動計算方法
 断面欠損の考え方を記載します。
 ボルトによる部材欠損断面積 (ボルト孔=ボルト径+2mm)

 丸鋼の場合には、ねじ部の欠損があると考え、0.25×部材断面積
 平鋼:H×t                欠損断面積=ボルト孔×t
 L形鋼:A×B×t×r1×r2        欠損断面積=ボルト孔×t
 2L形鋼:A×B×t×r1×r2       欠損断面積=2×ボルト孔×t
 溝形鋼:H×B×t1×t2×r1×r2    欠損断面積=ボルト孔×t1
 2溝形鋼:H×B×t1×t2×r1×r2   欠損断面積=2×ボルト孔×t1
 H形鋼:H×B×t1×t2×r   欠損断面積=ボルト孔×t1
 2H形鋼:H×B×t1×t2×r   欠損断面積=2×ボルト孔×t1
 軽量C形鋼:H×A×C×t     欠損断面積=ボルト孔×t
 軽量2C形鋼:H×A×C×t     欠損断面積=2×ボルト孔×t

 単材の突出部の偏心による欠損断面積(欠損を行う断面形状についてのみ記述する)
 山形鋼
   :A×B×t×r1×r2    欠損断面積=t×B/2
 2山形鋼(縦置き)
   :A×B×t×r1×r2    欠損断面積=2×(t×B/2)
 軽量C形鋼
  :H×A×C×t        欠損断面積=2×{(A/2)+C}×t
 溝形鋼
  :H×B×t1×t2×r1×r2  欠損断面積=2×(B/2)×t2
注意
圧縮用AeCは常に軸断面積(An)と同じ値を使用しています。



文書情報

製品カテゴリ: BUS-6/5 / 基礎構造 / COST 最終更新日: 2008-10-02
バージョン: BUS-5[ver1.x],
文書番号: BUS00770
分類: 計算方法


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