前面道路に傾斜がある時の天空率算定点の入力方法 [文書番号 : DRA00845]

概要
天空率計算で、前面道路が坂道になっているなど、傾斜がある時の天空率算定点の配置方法の説明です。
質問
敷地の前面道路が坂道になっています。
道路に傾斜がある場合、天空率算定点はどのように入力すればよいでしょうか?
回答
道路反対側境界線上に、3Dポリラインを作図します。
次に、道路の傾斜に合わせて「ストレッチ(3D)」コマンド等を使い、3Dポリラインの頂点をZ方向に移動します。
「算定点作成」コマンドを実行し、『プリミティブ指示』を選択し、3Dポリラインをクリックすると、3Dポリラインの長さと各頂点高さを計算して、算定点が配置されます。




なお、敷地が道路よりも1m以上高い場合、建築基準法施行令 135条の2(敷地の地盤面が前面道路より1m以上高い場合は、反対側道路境界線を(高低差-1m)/2だけ高い位置にあるものと見なす)を天空率でも考慮する必要があります。
DRA-CADの「算定点作成」コマンドでは、敷地と道路の高低差を自動的に考慮して算定点を配置する事はできません。
3Dポリラインの各頂点Z座標を編集する時に、あらかじめ計算を行ってZの値を設定してください。

操作
以下のような敷地と道路の場合を例に挙げます。

●敷地が低く道路が高い例:

この例では、四角い敷地の南側に6m幅道路があり、道路東側高さが800mm、西側高さが0mmの勾配が付いているものとします。




道路反対側境界線上に、3Dポリラインを作図します。
次に、「ストレッチ(3D)」コマンドでZ方向に道路高さを設定し、3Dポリラインの端部を選択すると、3Dポリラインの端部が道路勾配と同じ高さになります。



その3Dポリラインに、「算定点作成」コマンドで、、『プリミティブ指示』の設定で算定点を配置すると、高さを自動計算して算定点を配置します。



配置後、「天空図」コマンドで天空図を作図します。
『算定点を図面から指示』であれば、算定点の円中心を[円中心]スナップで指定します。
『指定レイヤの円』であれば、算定点を描いたレイヤ番号を指定します。

高さ適合建物も、道路勾配に合わせて斜めにカットする場合は、道路反対側境界線から、壁面後退距離分を複写した線分も3次元ポリラインか3次元線分に変換し、、「ストレッチ(3D)」コマンドでZ方向に道路高さを設定してから「斜線カット」コマンドで高さ適合建物を作成します。
関連文書
DRA00892 敷地と前面道路に高低差がある時の天空率算定点の入力方法



文書情報

製品カテゴリ: DRA-CAD 最終更新日: 2013-08-29
バージョン: DRA-CAD10,DRA-CAD9,DRA-CAD8,DRA-CAD7,DRA-CAD6,
文書番号: DRA00845 バージョンの制限: DRA-CAD6以降
分類:


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